2019年12月27日金曜日

【FGO】ロストベルトNo.5 神代巨神海洋アトランティス感想 それは生きるという普遍にして不変の課題

やはり四章に引き続きレジライの独断場でしたねえ…。大西洋を制覇し新大陸に辿り着いたレジライはポセイドンに対するカウンターと言う他ない、何よりも「神は天に居られる我らの父だけよォ!」とキリスト教徒としての面も見せてくれたのも今までになくて嬉しかったものだ。
その上キュケオーンでオデュッセウスを篭絡し味方につけたキュケオーンのキャスターの活躍も今回の章においても外せなかったと思う、大魔女ってすごい心からそう思った!ただペネロペと会ってない異聞帯のオデュッセウスだから出来たとも見れるのがちょっと悲しいものがあったなと言ったところ。
そしてキリシュタリアを殴るべく現れたのがこの私よ、後輩。
早く終わらせてクリスマスも年末年始も項羽様と過ごしたいわ。

















んなわけねーだろ!

あと以下ネタバレ注意、いやむしろネタバレしかないです。




まずはイアソンのこれまでについて語らせて欲しい

イアソンはギリシャ神話における「アルゴナウティカ」「女王メディア」における重要人物。それぞれ書かれ方は変わるものの癖の強い英雄たちをまとめ上げた船長である。数多の英雄を従え戦うという意味ではある意味FGOそのもののコンセプトの先輩であると言えるだろう。
しかし彼本人の初登場となった第1部3章「封鎖終局四海 オケアノス」での扱いは悪役…と言うのも少し憚られる扱いな上に未実装であった。善良でそれでいて悪人でも差別しない人物であるはずの主人公に「まごうことなき人間のクズ」と連呼させる様は正直私には悪役と言うよりもサンドバッグのようにしか思えなかった。
そしてstrange Fakeの回想シーンに登場し、Grand Orderにおいてもプリヤコラボと終局特異点に登場したものの実装の気配はないまま1.5部においては音沙汰無く第2部の発表と時が過ぎた。この時第五章のタイトルとして「ロストベルトNo.5 神を撃ち落とす日『星間都市山脈 ■■■■■■』」が発表された。オリュンポスと文字数が合い「神」を撃ち落とすとありギリシャ神話がベースにあるのではないと予想され、そしてその後の章で「ゼウス」の名が登場しこの予想は確定するに至った。イアソンを登場させるのならここが最後のチャンスだろうと思い待ち続ける中、不意打ちの如くあの出来事が起きたのだ。
四章が配信されて2ヶ月経った4周年記念、生放送にて呂布とメディア・リリィのモーションリニューアルが発表された。この時自分は「あーこれは陳宮とイアソン実装の布石ですねー間違いないわー」と冗談交じりにぼやいていた。だがそれが直後に現実となったのであった!それもまさかのフレンドポイント召喚に7騎のサーヴァント追加、そしてそのトリとして登場し豪華すぎるモーションを携えまさかのイアソン実装はついに実装されたのだ!

アルゴノーツ、出陣


そしてついにリリースされた第五章、勿論のこと公開されたCMには船の上で佇むイアソンそして血みどろで突っ伏すイアソンであった。いや何が起こった!?
その上ついに主人公が対面したのは酒に溺れるイアソンであった。いや何が起きたと思うもそれもすぐに明かされることとなる、しかもそれはただでさえ絶望的な状況に追い打ちをかける内容だった。
そんな中でカルデアを追い詰めるべく彼らの滞在していたヘラクレス島ごと沈めることを決行するキリシュタリア、このシーンはこの異聞帯の住民のあり方を示すシーンであると共にイアソンの合理主義的思考と英雄としての在り方を示すシーンでもあると言える。そしてもうこの地にはヘラクレスは居ないとを見せつけるメタ的な意味合いもあるんじゃないかと思う、正直しんどい。


そしてオリュンポスに向かうべく帆を上げ島を巡る一行、そんな中で嘗てのアルゴノーツでありキリシュタリアのサーヴァントであるカイニスと対峙することとなる。カイニスの防御に苦戦するものも、その正体を見破り一撃を入れるイアソン。最強の戦力にしてカイニスのメタであるオリオンにバトンタッチはしたものの、戦えないとはなんだったのか。また戦闘前のカイニスとの煽りの応酬も必見だ。カイニスはイアソンを侮辱しようとしてヘラクレスを侮辱することになったのに対して、イアソンはカイニスの「今」だけど非難した。それは前には二章のスカディが後にはディオスクロイが容赦なくカイニスのトラウマをえぐる様な発言をする中である。口が上手い男故に言ってはいけない事をわかっているというのもあるとは思うが、何よりも元仲間故の情、そして探りを入れる手段としての手加減なのかもしれないと思ったり。


そして訪れるはオデュッセウスとの決戦、圧倒的劣勢の中奇策をもって鋼鉄の軍師を追い詰める様は金色の賭博師とでも称したいものだ。「選ばれし者という高揚感」「神の側にいるという安心感」と似た結論に至る辺り視点が近かったのかもしれない。そして何よりオケアノスにおけるイアソンは魔術王の後ろ盾により調子に乗って破滅した、その記憶を引き継いでるが故により虎口にて閃けたのだと私は思う。人は失敗から学ぶものなのだから。


そしてポセイドン戦を見届けるも…恐らくその時はギャグの様に流していたが爆発の時点で限界を迎えていたのだろう、そしてそれ以前にも参って居たんだろう。一人では無力そして臆病、それでも士気を保つ為無理を重ね死ぬより辛い生を選び続けた様は正に英雄であった。



浅ましく無力、しかして…

二部OPの時点で人気を博しCMの時点で圧倒的ヒロインオーラを放っていたシャルロット・コルデー、その一方で冒頭や宝具故の不穏さも醸し出していたがそれらを全て活かした上での活躍であった。また主人公を助けた事で自信が救われた様は衛宮切嗣、傷になって残り続けたい様は間桐桜、そして何よりも臙条巴の系譜と言えるキャラクターであったと思う。
自らの出来る最大限を尽くし想定外の一撃の元に敵将を討つその様は正に英雄であった。



かつては浅ましく今は臆病、しかして…

二部新規サーヴァントCMで最も真名予想が難航し生放送での公開で衝撃を与えたマンドリカルド、そして本編でのキャラクターにはより驚かされることとなった。勝ち気な性格が予想された彼だったがその実は真逆であったが、これは生前の最期に起因すると言うのは面白い造形だ。そして明らかに友達付き合いなんて慣れてない素振りでありながらも間違いなく友達であったと思う。
命を投げ捨ててでも友を守ったその様は正に英雄だった。



イアソンとシャルロット・コルデーとマンドリカルドはそれぞれ後悔を抱えたサーヴァントであった。それが故か人間らしくて主人公と近い目線であり、そして何より「完全なる神の世界」に対するカウンター足りえたのだと思う。

「最初の導き手として」

オケアノスを意識した部分の多いアトランティスであるが一方でその中心人物であったフランシス・ドレイクは少ない出番であった。同じくオケアノスに登場し直前でモーションリニューアルがあったヘクトールは更に短い出番であった。しかし彼らの出番には大きな意味があったのは本当に構成が上手い証拠であると思う。特にフランシス・ドレイクはイアソンを再起させ、ヘクトールは弟と後輩を決心させたのがとても英雄らしい活躍であっただろう、後に託してこその英雄なのだから。
そして当初からクライマックスであるアルテミスの後に戦うことが決まっていたポセイドンだが、私は消化試合とは思わずむしろワクワクした。フランシス・ドレイクと痛み分けとなったことによるバグった様な感情の発露、アルテミスでは果たせなかった主人公としての神との戦いは味わい深いデザートであったと思う。あと演出のかっこよさが素直にいい、後半を期待させてくれる要素の一つでもあると思う。



神を撃ち落とす「日」

やはりクライマックスはタイトル回収と相場が決まってる、少なくとも私は大好きだ。
オリオンがアルテミスを撃ち落とす、これは以前から予想されてたし本章序盤で読めた展開であった。しかしそれでも熱い、分かり切っていても熱いものは熱いんだ。英雄の悲恋は王道中の王道、だが王道が王道たる所以の筆頭だろう。
いやしかし大筋は予想通りだったが予想外な部分も多くあった。私が何より予想外だったのは「パリスとアポロン」だった。兄の雄姿を見届けたパリスが覚悟を決めるのは分かっていた、アポロンが弓矢と関わり深い神であることは知っていた、それでも自らを矢に変えるだなんて衝撃的にも程がある。パリスもアポロンも揃って生前の敵と手を組み、そして兄弟(兄妹)の絆を見せる様はサーヴァントとしての彼らはまさに一心同体だったと思う。



正直なところ千代女やバーソロミュー、アキレウスについても書きたかったが彼らについてはストーリーラストが代弁してくれたも同然なので今回はカット、でも勿論大好きです。


誰が欠けても失敗してた一歩間違えれば敗北していた、そんな険しい道のりだったがそれでも絶望感より楽しさの勝る旅路だった。
アルゴノーツ最高だぜ!










…でもこれあくまで前半戦なんだよなあ…

オデュッセウス

異聞帯のオデュッセウスは汎人類史のオデュッセウスの知識を得ていたものの、都合のいい情報しか渡されてない上に私の記憶が正しければケイローンと違って殺した(死亡した)と明言されていなかった。イマイチ同一存在の記憶の吸収については不明ではあるが神殿での記憶のインストールを見るに絶対に相手を倒す必要はないのではないかと私は思う。
オリュンポスに汎人類史オデュッセウスが居るのではないかという考察…と言うよりは願望である。

ディオスクロイ

ふたご座で有名な彼らだが、カストロとポルクスは実のところ四人兄弟だ。それも男女の双子二組と綺麗と言わざるえない組み合わせなのである。
しかし本作においてポルクスは女性であり、対峙したイアソンの反応やキルケーの幕間の修正を見るにアルゴーに乗船していた時点ではこの組み合わせで間違いないと思われる。
その一方で生前の師匠であるケイローンとの絡みはなく、彼らの妹であるヘレネを略奪したパリスと接触することはなかった。
また神霊サーヴァントであると名乗りそれ相応の霊基のようではあるがその一人であるカイニスは神の血を引いてない上に、なによりカストロも神の血を引いていないのである。(ポルクスはゼウスの子)
カイニスの存在こそが神霊サーヴァント三騎が外部的に神霊化したことのヒントなのではなかろうか。
私は彼らはカストロとクリュタイムネーストラーの組み合わせであるのではないかと予想する。入れ替えトリックとか型月好きそうだしな!
これで単純に女体化だったら泣くぞ。

カイニス?あいつはあからさまに生きてるし別に言うことはないよ。
伏字の汎人類史サーヴァント?ヒントがあまりにないので言うことないよ。
あと「神を撃ち落とす日」はオリュンポスの方にも係ってると思う、さてなにが撃ち落とされるのか。

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