2020年6月4日木曜日

【Laplacian】キミトユメミシ 紹介&感想【アダルトゲーム】

laplacian『キミトユメミシ』応援中!

『キミと見た、夢の続きを―――』

Laplacian処女作、キミトユメミシの紹介です!
新大学生や新社会人に是非おすすめしたい心温まる作品です。

ビジュアルや公式サイトの紹介を見ての通り王道学園物といった雰囲気の本作。ニュートンと林檎の樹や未来ラジオと人工鳩、白昼夢の青写真をプレイした方は「実は裏があるんだろ騙されんぞ」って思うかもしれない。処女膜教授とかいう不審者出てくるし。
しかし本当に王道学園物なんです!その上で以降の作品に受け継がれるLaplacianらしさはふんだんに含まれている、そんな作品だと思います。

またMacintoshでプレイ可能な珍しいアダルトゲームだったりもする。なお次回作以降はWindows限定なので色々察するべし。



ギャップへの拘り、多重に重ねられたキャラクター性。

「ギャップ」を売りにしている本作。公式サイトのポイントにその事について書かれているのは勿論、キャラクター紹介でも夢の中の彼女達の姿が掲載されている。しかし彼女達のギャップはまだまだこんなものじゃない、公式サイトに紹介されていないギャップがまだまだあるのです。個人的には時雨のギャップが一番びっくりしたかなと思ってます、あの娘はいい子です本当に。ギャップ萌えを重視する人はやるしかないですね!
また作品全体がギャップの強いと言えるかもしれない。少年少女の和気あいあいとした青春の物語である共通ルート、そして友情や家族の愛に焦点を当てたほろ苦い個別ルートへ、そんなギャップもお楽しみください。でも一番のギャップはやはり処女膜教授の存在では?



「夢」を通じて「夢」に向かっていく物語

というワードの時点で、察しのいい人はもう一つの意味合いを連想するだろう。そう本作のヒロイン達にはがある、個別ルートはそんな彼女達を応援する物語となっている。
夢に向かって一生懸命な少女が好きで、支えてあげたいと思うそんな人に是非是非オススメしたい作品です。



モ モ ケ ン

エロゲといえば魅力的な女性キャラクターも大事だが、魅力的な男性キャラクターも外せない。
本作を語る上で欠かせないのがそう、モモケンこと桃井犬太だ。軽いノリでありながらも主人公キミトに対して常に親身になって考えてくれる彼は、本作のギャグ方面は勿論シリアス方面においても重要な役割と言える存在だ。特に由衣ルートでの彼の活躍は必見だ。
本作をやる前に彼の人となりを見れるコーナーがある、それはカウントダウンムービー8日前及び7日前だ。この二本は本作の世界観説明としての面も強いので必見だ。勿論他のカウントダウンムービーも面白いから見てってね。モモケンパートの長さからスタッフのモモケン好きがよくわかる。



原点たる音楽 歌詞に込められた哲学

音楽への拘りの強いブランドLaplacian、処女作からその拘りは強く表れている。
特筆すべき点はルート毎にED曲が存在することだろう。そしてそれらの歌詞はヒロインやルートを巧妙に唄ったものとなっている。
私が特に気に入っている曲はグランドルートEDである「夢の記憶」だ。具体的に語るのは野暮なのぼかさせてもらうが、グランドルートの内容にふさわしい曲であり、本作全体いやLaplacian自体の根本を表してるように私は感じる。あとやっぱCeuiさんいいよね。
またどの曲もプレイするより先に聞いてみた方が、最初の聴いた時とクリア後での印象の変化を味わえてより楽しめるかなと個人的には思う。



実用性について

この時点で霜降先生は神絵師だし、声優さんの演技もいい… が売りにしてるポイント通り、いやそれ以上かもしれないくらいにアブノーマルだ。
とりあえず言えることは公式サイトの「体位がいっぱいCOLLECTION」を見てください。特にアブノーマル編、そこには誠意と性癖が詰まってる。ここに関してはキミユメは興味ないけど他のLaplacian作品には興味があるって人にも見て欲しい、性方面に関しては良くも悪くも変わらないので。
しかしアレだ某wikiの記述、ここで事前に出されている以上、ケツを舐めたくらいで戸惑うのはリサーチ不足としか正直思えない…。逆にアブノーマルさが物足りないと思った人とは仲良くできる気がする!




でもお高いんでしょ...?

こんな魅力的な作品がなんと公式で無料配布されている。2016年と比較的最近の作品であるにも関わらずである。
元々初期版からのゲームエンジン変更の対応であり、手放してしまった購入者も遊べるようにした結果とのこと。しかし元々は2017年5月26日までの予定だったが、今や無期限となっている。新作発売のみならず無料配布も延期するLaplacian。
無期限ではあるがいつ終わるかはわからないし、過去作スピンオフとしての側面ある「白昼夢の青写真」のために伸ばした可能性もあるので少しでも気になったらダウンロードしよう、善は急げだ!




問題点

ゲームエンジン変更版でも動作が怪しい。特に面倒だった部分は「ゲームスタート」を選ぶとクリアフラグがリセットされてしまうことである。幸いセーブデータには特に影響がないので、今から始める人は始まってすぐとエンディング前でセーブすることを推奨する。
またよりによって由衣ルートでイベントミスによる入れ替わりがある、メインヒロインのデートシーンなのに…。
まぁ個人的に一番の不満点は七ノ羽ちゃんのドSえちえちシーンが足りないということなんですけどね!まぁ彼女のキャラクター的にやりすぎるとそれはそれでコレジャナイ感が出てしまうのもわかっているが、それでもやはりもっと欲しくなってしまった、マゾヒズトは欲張りなのだ。正直アナルくらいはいじってもらいたかったけど、これは真里奈担当だから仕方ないと言えば仕方ないか…。





以下ネタバレありの感想という名の怪文書
















七ノ羽ルート

お淑やかを絵に描いたような少女である東条七ノ羽、しかしその内には秘めたサディスティックな願望を秘めている…そんなヒロインだ。
もうこの時点で最高だよね!いやさSな女性というとわかりやすく強気でSな雰囲気や言動のキャラクターが多いじゃないですか、いやそういうのも嫌いじゃないしむしろ好きではあるのですが。でもいつからだろうか、きっかけは覚えてないが恐らく時期としては10年以上前からだろう、私は「清楚な女性が実はドS」みたいなのを求めていたわけです。そしてその結果清楚な女性は全てやましい目で見るようになってしまった。
そんなカルマを背負いながら私は彷徨い続けた、そして長年求めていたヒロインはここに居たのだ!あぁまさに辿り着いた夢見た場所!もっと早く知りたかったよ!ずっとここにいたんだね!あぁまさにLaplacianがくれた宝物!
魅力的なヒロインはこの世に数多存在する、しかしこれ以上私の性癖にぶっ刺さるヒロインはこれからも現れる気がしないね!



そんな彼女の秘密は決して性的嗜好だけではない、それは小説を書いていること。一部の友人にしか知りえない秘密を付き合う前から打ち明けちゃうのが甘酸っぱくて最高なんだ。
例の如くキミトに作品を読んでもらう七ノ羽、キミトはその内容を絶賛。しかし、いつの間にか入れられていた身に覚えのない辛口の赤字。追い返されても東条書店に通う謎の青年千歳、そして人の話を聞かない東条親子…。
甘酸っぱい恋模様だけではなく、ミステリー要素や家族愛がいい感じ合わさった素晴らしい物語だったと思う。特に千歳の動かし方が上手かったなと思う。
それはそうとお父さんの「純文学以外の本を軽蔑してる」って要素、彼の過去がわかっても単に元々めんどくさいオタクだったんだなってなる要素だよねこれ。

あとこのセリフすごい好き。

それと手料理って男の夢だよね。

ついでに表情が豊かでかわいいよね。

由衣ルート

ギリギリツンデレじゃないよね、いやギリギリツンデレなのかもしれない。でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない、由衣はかわいいそれだけが重要なことだ。あと由衣と七ノ羽の関係いいよね、語らずともお互いのことをわかってるし思いやってる感じが。七ノ羽ルート序盤の由衣がキミトに釘を刺すところも、由衣ルート序盤の七ノ羽がキミトの背を押すところも、まさに「親友」って感じで…いい!
ついでに赤髪ポニテはもっと流行るべきなんだ。



キミトの発作的に見る夢で出会い、それ以外でも少し語られるも謎多き少女みこと。メインヒロインのルートだけあって彼女について踏み込む物語となっている。
目覚めない友、それぞれの道を行く友、そして思い出と祈りの場所との決別… なんだかんだどのルートもしんどい要素はあったが、特に辛い。そんな状況故か由衣は夢の世界に逃げこみ囚われてしまう。
自らの招いた結果だと自分を責めるキミト、そんな彼を一喝したのは他でもないモモケン。嫉妬を口にしながらも今までもキミトと由衣の後押しをしていきた悪友、プレイヤーからするとどのルートでもキミトの恋を応援してくれた親友。そんな彼の言葉はキミトを思ってなのはもはや説明するまでもない。いや本当に漢だよモモケンは。



なんとか由衣は目覚めるも…。

グランドルートは全ヒロイン攻略で解禁、ここから先は君の眼で確かめよう!



スタッフルーム

実はLaplacianのロゴマークがクリック可能になっていて、そこから入れる遊び心ある項目だ。
本作のシナリオライター兼代表緒乃ワサビ先生やイラストレーター霜降先生、デザイナー上都河希先生によるキャラクターや本作そしてLaplacian自体についての解説が見れる、ファン必見のコンテンツである。フリゲ臭がパない。
まずはワサビ先生の項目、原作者自らのキャラクター一人一人の解説だが…



確かに言われてみればそうかもしれないが、あんまりである、しかし否定できない!サイコパスは誤用だけど。むしろサイコパスとは真逆の優しい子ですよ。
紹介やルート入る前の夢の内容を見た印象だと時雨がやばい子って感想を抱くだろう。でもやり終えた私は、時雨の電波さは一貫して小学生男子的だなと思った。
一方真里奈についてはなんというか脈絡がない、急にちんこになるしアナル舐めだすし授乳手コキしだす。エロいんだけどね。

続いて霜降先生はイラストレーターだけあってイラストメッセージとなっている。…いやモモケン好き過ぎだろ!?いやモモケンは好きになるしかないけども。

最後は上都先生の本作とLaplacian自体の解説、細かい作業をされる方だけあって超が付くほど真面目ですね、この辺りは後の作品のコラムにも表れてます。ちんまん呼吸法の使い手であることもばらされてしまっていますけどね。
幼馴染と妹は次回作と次々回作で綺麗に回収されている。どちらも黒髪で負けヒロインじみてるのは偶然か必然か。











強くてニューゲーム




う わ で た
何を思えばこんなキャラクターを思いつき納期ギリギリにぶち込もうと思うのか、これがわからない。しかもこちらを認識してくるのすごい怖いぞ、これホラー作品だったのか。あとBGMを悪用すな!音楽の使い方を心得てるからこその音楽の汚し方だよ!
彼は一体何者なのか…ニュートンと林檎の樹に登場したタイムマシーンは所謂タイムトラベルを行うものだが、処女膜教授のタイムマシンはタイムリープを行っていると言える。書いておいてなんだけど多分特に意味はない、というか意味があってたまるか。

みことも本作のヒロインの例に漏れずとてもギャップのあるキャラクターだ。確かに本編でも見た目の印象より活発だなと思ってはいたが彼女はそんなんでは終わらなかった、惚れた男への一直線っぷりは元々彼女達の中心にいた彼女らしい行動力だと言えるだろう。だがそれだけではない、夢の中で彼女は弾けた。彼女は今までのボスキャラの技を使うタイプの裏ボスだったのだ、何を言ってるかわからないかもしれないが本当なのだやばい。あとナイズリっていいよね。

またみことの居たころの彼女達を見れる変則的な前日譚と見ることもできる。本来ありえない日々ではあるが、きっとこんな感じの日々が続いていたのだろう。あと時雨は多分これとは関係なしに下見に来てるだろうし。
そして最後にはヒミツのルートの開放条件が、こういう遊び心が正直結構好きだ。

どうでもいいけど気になったこと

SNS向けのアイコンの配布やホームページ用のバーナーを置いてあるのはよくあることだろう。しかしそんな中に懐かしい物を見つけてしまった、それはTwitter用背景である。



Twitterはアカウント毎に背景を設定出来たがいつからかなくなってしまった。次回作であるニュートンと林檎の樹では背景配布は行われていない。2016年と2017年、変換点はここにあったのかぁという気持ちになった。

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